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上野東照宮境内のぼたん園は冬牡丹の愛好家が多く訪れる。例年元旦から2月中旬までの限定だが、雪や霜除けの蓑を被った牡丹はいかにも過保護と思える佇まいである。蓑の中には色とりどりのふっくらとした可憐な花が弱々しい面影であるけれど、しかし凛とした咲きぶりからは高貴な気品が伝わってくる。 (2009年1月)

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俳句の上で花といえば桜であるが、古く「万葉集」では梅を指していた。春、百花に先駆けて咲く梅は、何より気品と香りに於いて桜と双璧であり尊重されてきた。春季一番早く咲くので「春告草」、「花の兄」とも言う。
(2009年2月)

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早春、水辺や庭木でなじみの猫柳。カワヤナギとも呼ばれ、葉が出る前に楕円形で3〜4センチの花穂の柔らかな白毛が猫を連想させる。銀色の光沢がなんとものどかで癒される。
(2009年3月)

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桜は北半球の温・暖帯におよそ300種を超して分布する。ソメイヨシノは桜の代表で、オオシマザクラとエドヒガンの雑種。幕末に江戸の染井町の植木屋が売り出して有名になったと大辞林にある。桜前線はあっという間に日本列島を北上し開花の時期は短い。ぱっと咲いてぱっと散る潔さが好まれる。夜桜を舟で見物するのも趣があって良いものだ。
(2009年4月)

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京王線分倍河原駅付近の旧甲州街道と鎌倉街道につながる府中街道の交差するあたりに龍門山高安寺がある。建立は平安時代中期。その後、兄頼朝の怒りに触れ鎌倉入りを許されなかった義経が弁慶と共に京都に向かう途中この寺に滞在。その際赦免祈願の写経のため硯の水を弁慶が汲んだ井戸の古跡がある。現在は付属の保育園があるので花祭は盛大である。
(2009年4月・花祭)

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何度も登場する私の好きな散歩コース、東京・杉並区の大宮八幡宮で偶然婚礼に遭遇した。本殿で神に永遠の愛を誓った二人は親戚縁者や友人たちを引き連れて境内を一周した後記念撮影。みずみずしい樹木の若葉がまぶしいほどに初夏の光を跳ね返していた。若い二人の幸せを祈らずにいられなかった。
(2009年5月)

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この写真俳句を始めたのは3年前の6月度からだった。第1回目は紫陽花(あじさい)の句を高幡不動尊で詠んだ。「紫陽花へ作務僧の水ほとばしる」だった。今や鎌倉の名月院と並ぶ関東の紫陽花の名所となった高幡不動尊だが、この五重塔は毎年4月28日に内覧できる。
(2009年6月)

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お馴染みの杉並区和田掘公園である。何度も紹介しているが私が子供の頃はこの池を「ひょうたん池」と言い、貸しボート屋もあった。昨今はバード・サンクチュアリとしてすっかり定着してきた。カワセミの姿は普通に見られるようになった。写真の鳥はヒヨドリ。
(2009年7月)

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俳句で花火は秋の季語だが、実感としては真夏の夜の風物詩である。全国の河川で打ち揚げられる。陸地から見る花火も良いが、舟を出して水の上から見るのは贅の極みである。写真は去年の東京湾大華火祭り。いつもの3倍の料金で仲間と屋形舟を借り切り、一服の涼を得た次第。
(2009年8月)

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今年のお台場はSFアニメ「機動戦士ガンダム」の実物大(18メートル)が展示され沢山のファンが訪れた。私の少年時代は雑誌の鉄腕アトムや鉄人28号が人気だった。その後合体したり変身したりするロボットが子供たちを興奮させているのだがこのガンダムは親子二代に渡ってのファンも多い。夏休みの終わりに解体されるが保存を望む声もある。
(2009年9月)

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妻がコスモスを摘んできた。早速出窓に飾ったのだが薄地のカーテンをバックに柔らかな羽のような葉と花色がなんとも可憐である。強い香りはないが野に咲いていた風情が蘇ったように感じた。コスモスは和名を秋桜といい、原産はメキシコ。花期は9月〜10月。
(2009年10月)

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一見すると街路灯が点っているようであるが、実は今まさに太陽が沈みこんでゆく瞬間である。大都会のビルの間の狭い空を見上げればこんなシーンにも出っくわすことがある。立冬を過ぎても都会ではコート姿をそれほど見かけないが、一日一日確実に冬の気配が近づいている。
(2009年11月)

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水鳥の仲間の鳰はかいつぶりの古名。大きさは鳩ほどで体色はほぼ褐色。赤い目が特徴的である。敏捷で潜行が得意。一度潜ったら出てくる水面を当てるのはまず不可能である。陸にはほとんど上がらず浮巣で子育てをする。留鳥であるが冬に渡来する種類があり俳句では冬の季語となっている。しばしの潜行から顔を出した空には巨大な飛行船が。鳰の気持ちは果たして如何に。
(2009年12月)